これからの季節、プール開きに備えて、子供自らがプール清掃に加わる小中学校も数多くあるようです。
息子の小学校ではプールのヤゴをお助けしたあと清掃、ということになっています。
これが平時であるのでしたら、のどかな年中行事ということになりますが、3.11以降、長期間使用していないプールには大量の放射性物質、とくに、半減期の長い放射性セシウムが大量に溜まっていることに十分な警戒が必要です。困った時代になったものです。
しかし、現実は現実です。次のようなことを学校側、行政に進言するのがいいでしょう。
ほんとうは、文科省が率先して、このようなことを自治体、学校に指示すべきですが、今の文科大臣、文科省は見て見ぬふりの無責任、放置殺人を推進しているようですので、身近なところで変えることも考えなければなりません。
1)プールサイドで、できるだけ水面に近いところでの線量測定
2)平時の線量を有意に上回っているなら。汚染されている可能性大。「有意」の基準はないが、2,3倍でも十分有意でしょう。なぜならば、たとえば、平時1マイクロシーベルト/時のところが、2マイクロシーベルトであるならば、「1」はバックグラウンドとして差し引き、残りが、放射性物質による線量増加分ですから、2倍といっても、放射性物質の比較では、事故以前と比べて、当然、数千倍、数万倍あるいはそれ以上の飛来、堆積が考えられるからです。
3)汚染されているなら。被曝に弱い子ども達には清掃はさせないで、大人が、しかも、できるだけ年配で妊娠する可能性がない人が行うべきです。もっといいのは、防護服・マスクで防備を施した人が行うことです。
4)清掃した後のプールは、プールサイドも含めて水道の水で徹底的に洗浄して洗い流す。可能ならば、水を総入れ替えして、その水はすべて抜いて流し切る。その後で貯めた水でプール開きを迎える。水道代はかかるけれど、安全のためにはやむを得ません。
このようなことをしなければ、子供が安全にプールを利用できないとは。
原発利権まみれで安全は二の次、という政治の責任は大きいですが、それを支持し続けた国民自らが生き方、考え方を変える必要があります。