2011-04-24

雨のアースディー

昨日、アースディー(東京 代々木公園)1日目。強い雨が降ったりやんだり。

晴れていると2日間で13万人規模。たべものは行列で子連れは相当な体力が、、、というエコでオーガニックなイベントですが、雨のおかげで、どこもすいていてラッキー。

食いしん坊な子どもはあちこち試食に、食べ歩き。

子連れだったので、加藤登紀子さんや高坂勝さんのトークショーなどはあきらめ、めずらしいもの、楽しいものを子供といっしょに探す。

アクリルでつくった通路をじぐざぐに落ちていく貯金箱が目につき子どもが近寄ると「名刺デザイン研究所」。100円の研究費をこの貯金箱に入れるとここの博士は昔、テレビ東京のテレビチャンピオンで「ピタゴラスイッチ的装置」(正式にはなんと言うのか不明)のチャンピオンになったことがあるすごい人、と助手の方に教えていただいた。あと、主任研究員の方と3名で運営しているそうだ。それぞれに本職があるそうです。

ハーフ名刺やちっちゃ名刺がエコということでの出店か。ブースの品々、いま、ホームページを見ると、アイデアが様々に触発される。

旗メーカーさんの太田旗店さんが、風呂敷や手提げ、小物を作って販売。センスがよさそうだったが、子どもが急ぐので、ざーっと見ただけ。ホームページでゆっくり見ました。

2011-04-16

城南信金の脱原発宣言に思う



福島第1原発事故という世界的、歴史的災禍は、第一義的には(株)東京電力の責任なのだろうが、あれだけの大規模かつ独占企業になっていると取引先や関与する官公庁も多岐にわたり複雑な利権構造をもつ。

実質的に中空状態、つまり責任者不在の企業となっているわけだ。役員の会見中のコメントにも、ところどころに「われ関せず」の雰囲気が漂っているのは無理からぬところか。

あの人達は、普通のサラリーマン(※)であり、大河の流れのごとき巨大経営の流れの中で、たまたま、在任中に最悪の災禍に巻き込まれただけなのかもしれない。


本質的な責任は言うまでもなく、長々となんの反省も畏れもなく、原発がごときエセ科学を絶対化し疑うことをせず、心ある市民、学者の進言に耳を貸さず、巨大な利権構造を作り上げてきた自民党と現民主党内の対米従属勢力、そして、経産省(旧通産省)官僚達の責任である。

東電は、そのような、いわば闇の勢力の手先に過ぎないと感じる。

我々、国民にも責任はある。60年安保締結以降の対米従属勢力=原発推進勢力の台頭を選挙権を有効に行使することなく、野放しにしてきたのである。

騙されたといういいわけは成り立たない。いつの時代でも、身を粉にして原発の危険性や原子炉現場作業員の労働環境の劣悪さを告発する人達はいたし、十分に耳をすませ、心と頭のアンテナを伸ばしていれば、その声は大きく聞こえてきたであろう。

我々はその声に耳をふさいできた。

しかし、過去に時間を戻すことはできない。

我々は、原発推進勢力を監視し、糾弾し、持続可能な真にエコなエネルギー源の開拓と社会改革に尽力する新しい国のリーダーを選択するとともに、原発を温存してきた自らの文明観、社会観、ひとりひとりの生き方、生活の有り様を厳しく見つめ直す必要がある。

このことは、個人のみならず、企業にも同様に求められることだ。

私ども、かんたろう合資会社では、3月19日に代表である私、鈴木が脱原発宣言を行った。小さな会社であるからささやかなものではある。

対して、東京の城南信用金庫は、業界大手であり多種多様な得意先とのしがらみがある難しい立場でありながら率先して「脱原発宣言」(4月8日城南信金ホームページにて)を発したのである。勇気ある行動だ。

「信用金庫という地域を預かる金融機関にとって、その地域を失いかねない事態の福島県を思うと、いま企業の姿勢として反原発の立場を明確にし、そのうえで省エネや節電に協力していくことが必要だと考えた。自らが言うべきことを言い、やるべきことをやれば、地域金融機関として地元企業の協力を引き出していくことができると考える」と吉原毅理事長はたんたんと、まっすぐに、語っている。

今後は省電力や省エネルギー、代替エネルギーの開発利用に「少しでも貢献する」とし、その具体的な取り組みとして、徹底した節電運動の実施や冷暖房の設定温度の見直し、省電力型設備の導入や断熱工事の施工、緑化工事の推進、ソーラーパネルの設置にLED照明への切り替え、燃料電池や自家発電装置の導入への貸し付けなどの支援を具体的に実施していくとしている。

城南信金の脱原発宣言は、今後、規模や業界、地域を越えて、脱原発社会推進運動の先駆けとして歴史に名を残すに違いない。

原発の状況に著しい進展がなく、気分も沈みがちな市民達に、城南信金の脱原発宣言はここちよい感動を広げているようだ。

2011-04-12

犬猫も被災者である

犬猫は人間ではない。人権はない。

法律に定めがあるかどうか知らないが、しかし、少なくとも犬猫は人間社会の一員であると思う。

人間と信頼関係を結ぶことのできる特別の存在だ。(猫になると、少々気まぐれで微妙な場合もあるだろうが、、、)

そのような彼らの信頼を裏切ることは倫理的に問題だ。

緊急事態、犬猫と人間ひとりどっちかしか救助できないとなれば、やむを得ず人間を助ける。しかし、生き残った彼らも仲間である。多くの避難所や被災住宅の生活は今も極限状態であるという。こんなのんきなことを言えるのは普通の生活をしているからか。

今回の震災でも多くの犬猫が死んだのだろう。生き残った彼らのうち避難所で暮らす者はとても肩身の狭い状況におかれ、栄養状態も劣悪だと聞く。

心あるボランティア達が彼らの状況把握と、犬の避難所の開設や犬猫の里親さがしに奔走している。彼らの健闘を祈るし、わずかながらの支援もしていきたいと思う。

NPO法人 日本動物介護センター
http://www.nihondoubutukaigo.com/

NPO法人エーキューブ
http://www.a-cube-sendai.com/

※ここではとりあえず、ペット全般ではなく、犬猫と言った。他のペットも同様に人間社会の一員という面もあるのだろう。しかし、じゃあ、飼いヒトデや飼いシーモンキーあたりはどうかと言われると言葉に詰まる。

2011-04-11

黒澤明「夢」が正夢になりつつ現実


黒澤明監督のオムニバス形式の映画「夢」の中の「赤い富士山」。

富士山噴火と人為ミスにより原子炉が爆発。日本人が逃げ惑う姿を描く。

Akira Kurosawa's Dreams - Mount Fuji in Red

すでに、「夢」は正夢になりつつある状況といっていい。
驚くべきことに、作品中、描かれている原子炉は6つ、海辺の様子は津波の被害を暗示している。政府の無責任ぶり、情報隠蔽についての描写がリアル。

現在、福島第1原発1号機の本格的な炉心溶融、大規模水素爆発、放射性物質の爆発的飛散の可能性が高まっている。東京はもとより、300km圏避難の可能性もあるという。最悪の事態が避けられることを祈るばかり。

しかし、都民は、原発積極推進派の石原慎太郎氏を選択した。わたしのまわりで、彼に入れた人はひとりもいない。現実とは思えない。

※その後、4月24日の世田谷区長選挙で区民は、元社民党国会議員で、脱原発派の保坂展人氏を選んだことがせめてもの救いである。

2011-04-10

東京が避難対象となる可能性高まる

福島第1原発の事態がさらに深刻となっている可能性が高まっています。

京都大学の小出裕章助教授の考えでは、

1)4月9日(土)現在、1号機原子炉内で再臨界が起きている可能性がある

2)最悪、制御困難になり、炉内温度上昇、大規模な水蒸気爆発が発生

3)いままでとは桁違いの大量の放射性物質が飛散する

4)最悪300km以上の圏内(※)が避難地域となる。

※ご参考:西の方でいうと、ここ世田谷区下馬は232km。300kmというと熱海あたりです。

【ご参考】原発距離計算機
http://machi.userlocal.jp/kyori/

☆☆福島原発で再臨界の疑いが濃厚に ☆☆
動画・解説:小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教) (42分)
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001814.php

(下記は、ビデオメッセージの紹介文)

「原子力安全・保安院は、8日、福島第一原発一号機の原子炉格納容器内の放射線濃
度が、毎時100シーベルトに上昇したことを明らかにした。

これは前日に比べて、3倍以上も高い放射線濃度にあたり、同炉内の温度と圧力も
上昇しているという。

京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、放射濃度の急上昇に加え、原子炉の温
度や圧力の急上昇していること、更に塩素が中性子に反応して生まれるクロル
38という塩素が原子炉内で発見されたことなどから、炉内で再臨界が起きている
可能性が高いと指摘する。中性子は核分裂が起きたときに発生する。

臨界とは放射性ウラン燃料などが核分裂連鎖反応を起こす状態のことを言う。
「再臨界」は、臨界状態にあった原子炉が一旦停止して核分裂が止まった後、燃
料棒の露出などでウラン燃料が溶け出して、圧力容器の下部に蓄積するなどして、
制御されない状態で核分裂連鎖反応が起きる状態を指す。

再臨界が起きると核分裂反応の制御が困難になり、大規模なエネルギーが発生す
るため、原子炉内の温度があがり水蒸気爆発の可能性が高くなる。

小出氏は、水蒸気爆発が発生し、圧力容器や格納容器が吹き飛び、今とは桁違い
の放射性物質が流出する最悪のシナリオにも今後警戒していくべきだと述べ、そ
の場合、風向き次第では東京も避難対象となる可能性にも言及している。

神保哲生と宮台真司が小出氏に、福島原発の現状を聞いた。

今週のニュースコメンタリーは福島原発で再臨界の可能性が濃厚になっているこ
となどから、通常の更新時間を早めて、9日15時より無料で公開いたします。 」