口蹄疫に感染した牛やブタ達。たまたま人間ではなく、犬や猫でもなかった彼ら。
肉食・畜産制度という人間の食性上、本来、あってはならない、ぜいたくのための制度・習慣のために産まされ、飼育され、殺される。
次の詩は、単に情緒にながされるでもなく、本質をついた叫びだと思いました
尊敬するオーガニックバーのオーナーシェフ高坂勝さんのブログ からの転載です。
★転載可。どうぞ、おひろめくださいませ。
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ぼくはうし 作: そっぺさん
ぼくは牛です
普段はしゃべることはできないんだけど
今日は特別に人間語を話せる魔法をかけてもらったんだ
今ね、日本の宮崎県っていうところで
口蹄疫という病気が流行ってるよね
ぼくら牛とか友達の豚とかヤギとかキリンとかシカとか…
足の爪が偶数に割れてる動物の間で感染する病気なんだ
自然界に生きる僕らの仲間が感染してもさ
大病にはならないんだけど
家畜として飼育されてるとさ
なんせ人口密度?家畜数密度?が濃いからさあ
すぐにドバーっと感染しちゃって
症状は口とか足とかが水ぶくれになって
食欲が落ちるから体重が減るんだよね
そしたら人間にとっては
肉質が悪くなるとかで価値が下がるみたいで
そうなると育てる意味がなくなるみたい
そして感染速度の速い病気だから
もう、殺すしかないんだって
一緒に住んでる仲間の1人でも感染してたら
全員殺されるんだって
もしも人間界でさあ
クラスに1人でもインフルエンザに感染したら
その学校の生徒全員殺します
社内で1人でもインフルエンザに感染したら
その会社の社員全員殺します
町内で1人でも感染者が出たら
その町の住人全員殺します
って決まりができたらどうだい?
ぼくらはそんな決まりの中で生きて、殺されていくんだ
もっとも、その理由で殺されなくったって
ゆくゆくはもっと恐ろしい目に遭うんだけどさ
ぼくらを育ててくれてる農家さんは泣くんだよ
ごめんな
ちゃんと育て切らないうちに殺してしまうことになって
ごめんな
怖い思いをさせて
ごめんな
元気なおまえまで巻き添え食わせて
ごめんな
って、涙を流して泣くんだよ。
その光景はきっと日本中の多くの人に
ぼくらのことをかわいそうだと思ってもらえたと思う
ぼくらはさ
どの段階が人間の言う
ちゃんと育ち切った状態なのか知らないけどさ
やっと一人前になったかなって思った頃に
突然トラックがやってきて
育ててくれた人に手を振って見送られて
知らないとこだけど恐ろしくて怖いってことは感じ取れる場所へ
連れて行かれて
怖くて足がすくんでると電気棒でお尻を叩かれて前へ進まされて
額に電気ショックを当てられて気絶して
目が覚めたら足の1本をヒモで縛られて逆さ吊りになってて
なんだよやめてくれよってもがいてもとれなくて
のどをズバッと切り裂かれて
血がどくどくと流れ出して
ぐるじい、、だずげで… と訴えてるのに
足とか腕をどんどん切り落とされて体がバラバラになっていって
意識はいつまでも残っていて…
こんな一大事なのに誰も助けてくれないし
育ててくれた人はもう知らん顔だし
日本中の誰もが知らん顔
みなさんにお初にお目にかかるのは
スーパーのパックの中
ちなみにどんなにバラバラにされても
意識はちゃんと残ってるんだよ
だれがどんな風にぼくらを飲み込んだのか
見届けてるんだ
胃袋の中に入って消化されたって
意識は残っているんだよ
まあそれは今はいいけれど
ともかく
そんな切ない最期よりも
育ててくれた人が涙する目の前で
血を出さずに殺されて
運がよければ焼いてもらえ
その手間がかけられない場合でも
ちゃんと埋葬してもらえる
手も足もくっついたまま埋葬されて
手を合わせてもらえるんだ
日本中の人からも
かわいそうね、って思ってもらえる
この病気で死ぬ方が
ぼくらにとっては穏やかな気持ちで成仏できるんだ
今回のできごとはさ
世界中にいるぼくらの仲間で話し合って
決めたことなんだよ
この方法しかなかったんだ
ぼくらの気持ちを伝える方法は
これしかもう思いつかなかったんだ
どんなにたくさんの人間たちに迷惑がかかろうとも
もうぼくらにはこれしかなかったんだ
ただ、わかってもらいたい一心だったんだ
日頃、ぼくらがどんなに悲しい思いをしているのか
ってことを…
だからおねがい
被害額がいくらだとか
損失がどうだとか
保障がどうだとか
畜産業がどうなるとか
他の業界への影響がどうだとか
責任は誰にあるのかとか
その心配をしながらでもいいです
どうか問題の本質に目を向けてください
いくら保障をしても
畜産農家を支援しても
地域を支援しても
募金をしても
問題の本質から目を逸らさないでください
人間という生物は本当に栄養学的に
ぼくらを日常的に食べないと生きていけないのか
ぼくらに対するこのような残虐行為が
人間どうしの争いに影響を及ぼしていることはないのか
ぼくらを食べるために飼育することは
地球の環境にとって最善なのか
地球上では全ての人に行き渡る充分な量の穀物があるのに
ぼくたちを養うためにそれが行き渡っていない
ということはないのか
ぼくらをこんな風に扱うことによって
人間としての魂の成長は得られるのか
…
援助や募金をするのなら
畜産農家さんたちが別の職業につけるように
どうか支援してください
屠殺業者さんが別の職業につけるように
支援してください
精肉業者さんが別の職業につけるように
支援してください
ぼくらが家畜制度から解放されるように
環境を整えてください
ぼくらを食物として扱わない
新しい文明をつくる努力をしてください
ぼくにしゃべれる魔法をかけてくれてありがとう
ぼくらの気持ちをブログや日記、ツイッターなどで
伝えてくれている多くのみなさん
ありがとうございます
つたないぼくの話よりももっと詳しくわかる日記を
紹介しておきますので
どうか読んで考えてみてください
http://mixi.jp/view_diary.pl?full=1&id=1493900375&owner_id=7780041
空さん「口蹄疫と偽善者たち」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1493731282&owner_id=9752956
ビンカさん「畜産農家の被害?【口蹄疫】
最後まで読んでくれて
どうもありがとうございました
ぼくはうしですそっぺ
追伸:
ひとつ言い忘れてたことがあったんだけど
というか、本当は言ってたんだけど取り消してたことがあるんだ
でも大切なことだからやっぱり言うことにしたよ
それはね
ぼくらは人間が大好きだってこと
ぼくらはね
人間が大好きなんだよ
人間のために働くことが大好き
重い物だって力持ちだから平気だし
退屈な作業だって飽きずにできる
一生懸命働いて人間の役に立って
喜んでもらってかわいがってもらえると
すっごく嬉しいしもっと役に立ちたいと思うんだ
ぼくらが人間にできない仕事をやって
人間たちがぼくらのお世話をしてくれるなら
ぼくらは死んだあと人間たちに
食べてもらうことも喜びのうちなんだよ
ぼくらをかわいがってくれる大好きな飼い主さんが
食べ物がなくてお腹を空かしているならば
ぼくは喜んでこの身を捧げるよ
ぼくらと人間はそういう関係だったんだと思うんだ
大好きな人のためなら死ねる
人間のみなさんもぼくらもその気持ちは同じだよ
長くなっちゃったね
読んでくれてありがとう
また魔法をかけてもらって
お話できたらいいな
ありがとう
うしより
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私、鈴木自身は20代の3年ほど、かなり厳格にマクロビオティックを実践していました。
普通の社会生活の中で継続するのはなかなか難しい。
けれど、今でも、肉は本来不要という意識は常にあります。
口蹄疫をきっかけにあらためて肉食やそれを支える制度・習慣について、考えさせられた次第です。
2010-05-20
事業仕分け:(財)塩事業センター
(財)塩事業センターの事業仕分けを今朝10時から1時間ストリーム配信で見ました。
塩の基礎的研究の部分は、ほとんど議論の対象とはなっていないようです。
(すみません、途中、電話他業務しながらなので、しっかり、全部みたわけではないです)
問題は、「生活用塩の供給」(※)「塩の備蓄」。仕分け人の論調は「生活用塩の供給については、既に塩の製造販売の自由化以降、センターの役割は本質的には不要になっている」との見方が強い印象。センター側の言い分「ユニバーサルサービス」的な発想はほぼ却下されたと言っていいと思います。
センター塩の流通過程は「協力工場→センター→元売り人→小売業者→消費者」。
塩事業センターは利益を取っているので、ここからセンターが抜けるだけで、製造者や消費者に利益分が還元されるはず。利益を得ても特殊法人ゆえ課税されていないから国益にもなっていない。
「備蓄塩」は現在10万トンだそうです。全人口×1日10グラム×3ヶ月で10万トン。しかし、全国の販売・製造業者の在庫などを加味してはおらず、この辺も見直しが必要との意見が強い。
(財)塩事業センターの基本財産は311億6,400万円。専売から受け継がれてきた莫大な金額です。このような大きな事業体が現状の まま存続されることには確かに無理があると感じました。
評価人9名の評価は、見直し6名、廃止3名。
今回の仕分けは、まずまずまっとうな評価であると思います。
具体的にどのような形で見直されるのか、要注目です。
※正確には、「生活用塩等供給事業で取り扱う塩」であり、業務用塩(原塩)を含むと思われます。国内の塩需要の80%はソーダ工業用のはずですので、この多くがセンター経由で流通しているとしたら膨大な販売量となるはずです。自由化後はいわゆる輸入原塩もセンターを経由しないで流通している可能性もありますが、どうなんでしょう。
塩の基礎的研究の部分は、ほとんど議論の対象とはなっていないようです。
(すみません、途中、電話他業務しながらなので、しっかり、全部みたわけではないです)
問題は、「生活用塩の供給」(※)「塩の備蓄」。仕分け人の論調は「生活用塩の供給については、既に塩の製造販売の自由化以降、センターの役割は本質的には不要になっている」との見方が強い印象。センター側の言い分「ユニバーサルサービス」的な発想はほぼ却下されたと言っていいと思います。
センター塩の流通過程は「協力工場→センター→元売り人→小売業者→消費者」。
塩事業センターは利益を取っているので、ここからセンターが抜けるだけで、製造者や消費者に利益分が還元されるはず。利益を得ても特殊法人ゆえ課税されていないから国益にもなっていない。
「備蓄塩」は現在10万トンだそうです。全人口×1日10グラム×3ヶ月で10万トン。しかし、全国の販売・製造業者の在庫などを加味してはおらず、この辺も見直しが必要との意見が強い。
(財)塩事業センターの基本財産は311億6,400万円。専売から受け継がれてきた莫大な金額です。このような大きな事業体が現状の まま存続されることには確かに無理があると感じました。
評価人9名の評価は、見直し6名、廃止3名。
今回の仕分けは、まずまずまっとうな評価であると思います。
具体的にどのような形で見直されるのか、要注目です。
※正確には、「生活用塩等供給事業で取り扱う塩」であり、業務用塩(原塩)を含むと思われます。国内の塩需要の80%はソーダ工業用のはずですので、この多くがセンター経由で流通しているとしたら膨大な販売量となるはずです。自由化後はいわゆる輸入原塩もセンターを経由しないで流通している可能性もありますが、どうなんでしょう。
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